なぜ「餃子ににんにく」なのか。中国・韓国の冬、旧正月のにんにく文化2026年01月22日更新
1月下旬から2月上旬にかけて、アジアでは「旧正月(春節)」を迎えます。この時期、中国や韓国では、家族が集まり、特別な料理を囲んで新年を祝います。
その中で必ず登場するのが「餃子」。そして、餃子には必ず「にんにく」が入っています。
なぜ、旧正月に餃子を食べるのか?なぜ、にんにくが欠かせないのか?そこには、数千年にわたって受け継がれてきた、アジアの知恵と文化が隠されていました。

旧正月とは?アジア最大のお祝い
旧正月は、旧暦(太陰暦)の正月。新暦の1月1日とは異なり、毎年日付が変わります。2026年は1月29日が旧正月です。
中国では「春節(チュンジエ)」、韓国では「ソルラル」と呼ばれ、アジア最大の祝日。日本のお正月以上に盛大に祝われ、帰省ラッシュは「世界最大の人口移動」とも言われます。
この旧正月に欠かせない食べ物が、中国では「餃子」、韓国では「トック(餅のスープ)」。そして、どちらにも共通するのが、たっぷりの「にんにく」です。

なぜ旧正月に餃子を食べるのか?
中国北部では、旧正月の大晦日から元日にかけて、必ず餃子を食べる習慣があります。その理由には、深い意味が込められています。
形が「元宝」に似ているから
餃子の形は、古代中国の貨幣「元宝(げんぽう)」に似ています。元宝は馬蹄形の銀の塊で、富の象徴。餃子を食べることで、一年の金運と繁栄を願います。
「交子」と「餃子」の語呂合わせ
「交子(ジャオズ)」は「新旧が交わる時」を意味し、「餃子(ジャオズ)」と発音が同じ。年が変わる瞬間に餃子を食べることで、新しい年の幸運を呼び込むとされています。
家族の絆を深める
餃子作りは、家族総出の共同作業。皮を伸ばす人、具を包む人、茹でる人。一緒に作り、一緒に食べることで、家族の絆を深めます。これは、旧正月の最も大切な意味です。
中に「幸運」を入れる
一部の餃子に、コインや棗(なつめ)、栗などを入れる習慣があります。それを食べた人には、特別な幸運が訪れると信じられています。

餃子に必ず入るにんにく。その理由は?
中国の餃子の具には、必ずにんにくが入ります。そして、食べる時も、にんにく醤油や酢にんにくを添えます。なぜ、これほどまでににんにくが重視されるのでしょうか?
邪気を払う力
にんにくは、古来より「邪気を払う食べ物」とされてきました。新しい年を迎えるにあたり、悪いものを追い払い、良い運気を呼び込むために、にんにくは欠かせません。
健康と長寿の願い
にんにくは「百利あって一害なし」と言われるほど、健康に良い食材。家族の健康と長寿を願い、旧正月の餃子には、たっぷりのにんにくが使われます。
寒さを乗り切る知恵
旧正月は、一年で最も寒い時期。にんにくは体を温め、免疫力を高めます。厳しい冬を乗り切るための、先人たちの知恵なのです。
保存食としての価値
冬の間、新鮮な野菜が少なかった時代。にんにくは保存が効き、一年中使える貴重な食材でした。旧正月のごちそうに、にんにくを惜しみなく使うことは、豊かさの象徴でもありました。

韓国の旧正月とにんにく文化
韓国の旧正月「ソルラル」も、中国に負けず劣らず盛大です。この日の食卓には、必ず「トック(餅のスープ)」が並びます。
トックとにんにく
トックのスープには、必ずにんにくが入ります。牛骨スープににんにくを加え、深い味わいを出します。そして、食卓にはキムチ、焼肉、チヂミなど、にんにくをたっぷり使った料理が並びます。
世界一のにんにく消費国
韓国は、一人当たりのにんにく消費量が世界一!年間約7〜8kgを消費します(日本は約1kg)。韓国料理のほぼすべてに、にんにくが使われると言っても過言ではありません。
にんにくと健康長寿
韓国は、世界有数の長寿国。その秘訣の一つが、毎日のにんにく摂取だと言われています。にんにくは、韓国人の健康を支える国民食なのです。
文化としてのにんにく
韓国では、にんにくは単なる調味料ではなく、文化そのもの。「にんにくのない韓国料理は考えられない」とまで言われます。旧正月の料理にも、当然、にんにくがたっぷり使われます。

アジアに根付く「にんにく信仰」
中国と韓国だけではありません。アジア全域で、にんにくは特別な食材として扱われてきました。
中国の陰陽思想
中国の伝統医学では、にんにくは「陽」の食材。体を温め、気を巡らせ、邪気を払う力があるとされます。特に、寒い冬には、陽の力が必要。だから、冬の料理ににんにくが多く使われるのです。
韓国の薬食同源
韓国には「薬食同源」という考えがあります。食べ物は薬であり、正しく食べることが健康の基本。にんにくは、その中でも最高の「薬」とされています。
ベトナムの正月料理
ベトナムの旧正月「テト」でも、にんにくは重要。豚の角煮や春巻きなど、にんにくを使った料理が並びます。
タイの料理文化
タイ料理にも、にんにくは欠かせません。炒め物、スープ、カレー、あらゆる料理に、たっぷりのにんにくが使われます。
アジアにおいて、にんにくは「健康」「魔除け」「長寿」の象徴。単なる調味料を超えた、信仰に近い存在なのです。

日本でも取り入れたい、冬のにんにく習慣
日本には旧正月を祝う習慣はありませんが、1月下旬〜2月は、一年で最も寒い時期。インフルエンザや風邪が流行し、体調を崩しやすい季節です。
アジアの知恵に学び、冬の食卓ににんにくを取り入れませんか?
鍋料理にたっぷりと
日本の冬といえば鍋料理。キムチ鍋、もつ鍋、にんにく鍋。鍋ににんにくを加えることで、体が芯から温まり、免疫力もアップします。
餃子を家族で作る
中国の習慣を真似て、週末に家族で餃子を作るのも楽しいものです。餃子の具には、たっぷりのにんにくを。家族の絆も深まります。
ガァリック娘で手軽に
毎日にんにくを刻むのは大変。そんな時は、ガァリック娘が便利です。「ガァリック娘」は、こんぴらにんにく100%とオリーブオイルで作られ、あらゆる料理に使えます。
朝食のトーストに、昼食のパスタに、夕食の炒め物に。ガァリック娘を使うだけで、アジアの知恵を日常に取り入れることができます。
旧正月に餃子を食べ、にんにくで邪気を払い、家族の健康を願う。それは、何千年も受け継がれてきた、アジアの美しい文化です!
にんにくの力で、一年の健康を手に入れる。それが、アジアから学ぶ、冬の暮らしの知恵なのです。
私たちも、この知恵を借りて、寒い冬を元気に乗り切りましょう!

